世界とは私を攻撃してくるもの?~悩める社会人へ語る人生論・仕事論~

仕事論/人生論
ナツメ
ナツメ

では今回から少しずつ、コミュ障な私からの視点で、仕事や周囲との関わり方について語っていきたいと思います。

ふむふむ、今回はどんな話?

ナツメ
ナツメ

今回は、社会人として…という話の前段階。
「自分は社会とどのように関わっていくのが良いか」「どのようなスタンスで生きていけばいいのか」といった話になります。

うーん…人生論って感じ?
何故それが必要なの?

ナツメ
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基礎の基礎が崩れた状態で社会に出ても、私のように失敗するだけだからですね…。

実際、社会に出てから「たるんだ根性を会社にたたき直してもらいました!」という人は結構多いかもしれません。でも、可能な限り不要なトラブルは避けたいですからね。
「職場でのストレス」を甘く見てはいけません。
これが原因で精神を病んで働けなくなった人や、生命を自ら絶ってしまう悲しい結末を迎えた方も、少なくないと思います。

職場トラブルの原因として、「会社自体がブラックだった」「セクハラ・パワハラを受けた」というパターンはもちろん転職推奨なのですが、それ以前に、自分の振る舞いを見直すことで、自分の居場所を心地よくすることは、ある程度可能だと思います。

今回の記事を読んでいただけたら嬉しい方
・人と関わり合うのが苦手な方
・社会に適合していくのって辛い…と感じる方
・社会に出る前で、職場という環境が全くわからない方

今回の記事を読むことで期待できる効果
・生きていくためのスタンスが理解できる
・社会に適合するヒントが得られる
・職場での振舞い方の基礎が理解できる

明らかに上司や同僚の振る舞いの方に問題がある(セクハラ・パワハラ)、言うことは正しいけど言葉がきつすぎる…と感じた場合は、抱え込まずに周囲に相談しましょう

さて、ここまで読んできて大体お察しのことかと思いますが、私は正直看護師としてあまり優秀な方ではありません。
「学校で言われたことは出来るけど…」というキャラでしたね。
というのも、「人と人との関わり」がとても苦手だったのです。
周囲への信頼感が持てないというか…何しろいじめられていましたからね。

確固たる前提が確立されてしまっていたのですよ。

「世界とは、私を見下して、嫌がらせをして、攻撃してくるもの」だってね。
職場で周囲の人と馴染んでいくためには、まずその前提を崩して新たな世界を再構築する必要があったのです。
それを実現するためには、長い時間が必要でした。
そして、理解してくださる希少な先輩ナースの力も必要でした。

しかし、そこに至るまでの長い体験談を全部語る気はありませんw
そんなことを語り始めたらキリがないし…結論を先に言った方が早いですからね。

というわけで、こちらが結論です。

  • 世界とは私を攻撃してくるもの?→正解でもあり、不正解でもある
  • 他人を無理に信用しなくてもいい
  • 職場は仲良しになるための場所ではない
  • 必要なのは、「ほう、れん、そう」
  • 自分で自分を癒してあげよう

それぞれ解説していきます。

世界とは私を攻撃してくるもの?→正解でもあり、不正解でもある

いじめとか家庭環境とか…色んな辛い目に遭いながら成長してきた人は、社会との関わり方がわからなくなりますよね。
そして当たり前のようにこう思うんです。

自分が何をしても、世界は変えられない…。世界はみんな、私を攻撃してくるものなんだ…。

その考えは、ある意味では正しいです。
だって実際に、これまでの人生で、攻撃されてきたのですから。
その認識は決して間違っていません。
ここまで生きてくるために、あなたの心を守るために、必要だった考え方です。
そうやって心に鎧をまとっていないと、生きていけないくらいにつらい環境だったんですよね。
これまであなたの心を守って来てくれた、大事な考え方です。これまでのあなたを褒めてあげてくださいね。

しかし、社会に出て、上司や同僚とチームプレイをしながら働いていくとなると、その考え方を少しずつ方向転換していく必要があります。

世界とは私を攻撃してくるもの? ………ある意味では間違っています。
「世界のみんなが、自分を大事に扱ってくれるわけでは無い」
より正確に表現すると、↑このようになると思います。

みんなね。自分の人生や生活のことで精いっぱいなんですよ。
見ず知らずの他人に構っていられるほど暇ではないし、他人よりも自分の利益を優先したくなるものなんです。誰だってそうだし、私も、あなたも、そうなのでは無いでしょうか。

最近、SNSでよく見かける言葉があります。
「『裏切られた』ではなく、『期待し過ぎた』」

誰かしら他人と仲良くなると、ついついその人への期待が深まってしまうんですよね。
「あの人は、私の喜ぶ行動しかしないだろう」って。
そうしていると、いざ期待と違った行動をとられた時に、「裏切られた」ように感じてしまうのです。
友人関係なら多くの期待はしなかったのに、恋愛関係になるとそういった距離感を間違えてしまったり…そんな経験、ありませんか?

「期待する」というのは、「相手に自分の理想とする行動を押し付ける」と言い換えることもできると思います。
人はみんな、自分の好きなように生きていて、行動指針は全く違います。
だから、その何気ない行動が、他人を傷つけてしまうことに気が付かないことも多いんです。

「ごめんね、そういう行動/言い方はやめてほしい」
「私、そういうことには参加したくない」
「それっておかしくない?私はこうしたいと思う」

そんな風に、お互いに意思表示をしながら、適切な距離を取り合って、人と人とは生きているのだと思います。(心理学用語で境界線(バウンダリー)と言います)

他人を無理に信用しなくてもいい

そうは言うけど、うちの職場の上司きっついよ??

こっちの意思なんて聞いてもくれないよ!?

あの先輩は、絶対に悪意を持って嫌がらせしてきてるって! 私にばっかり!

ええ。もうそういう事だって絶対にあると思います。
まあ職場に数人はいますよね。どうしても合わない、苦手な人って。

他人はよく、「もっと心を開こうよ」とか言ってきますけど、無理はしなくていいんです。
というか、本当に心を開ける相手って、そんなに多くはいません。

それでいいんです。むしろ、警戒心はある程度必要だと思います。
テレビをつけたらよく見かけますよね? 殺人事件や詐欺事件、窃盗強盗横領その他諸々のニュース。

本当の本当に、心から信頼できる相手というのは、人生に数人くらいだと思っています。

社交的な方々だって、表面上仲良く振舞いながらも、そういう肝心なところではしっかりと心の防波堤を築いているのではないでしょうか。

ニッコリ笑顔で明るく挨拶。心では警戒心バッチリ。それでいいんだと思います。
問題なのは、警戒心をバリバリ全面に出して、その警戒心を相手に伝染させたり、相手を不安にさせたりすること。

そうならないように、振る舞いだけ変えれば良いと思います。
本当に心を開いていくのは、相手をゆっくり見てからで十分ですよね。

職場は仲良しになるための場所ではない

それならば、職場で必要な振る舞いとはどんなものなのか?

職場はもちろん、あなたに「スムーズに仕事をこなしてほしい、早く仕事を覚えてほしい」と思っています。
そして、そのために、「上司や同僚たちとスムーズなコミュニケーションをとって欲しい」と思っています。
職場ですぐに周囲と仲良くなれる社交的な人は、雑談や世間話を潤滑油として、上手に周囲とコミュニケーションをとっているんですね。

でも、それが出来ない私のようなキャラの人は、どうすれば良いか?

まず、挨拶をすることです。

そして、教わった仕事を早く覚えることです。

まずそこに集中しましょう。
仕事で教わることは、本当に多いです。忘れずにメモを取りましょう。
(これ、最初は忘れがちなので本当に気をつけましょう。同じことを何度も聞かなくてもいいように)

周囲と仲良くなれることは理想ですが、出来ないのなら後回しで大丈夫です。

職場は、仕事が出来れば、とりあえず何とかなります。
そこで信頼を少しずつ勝ち取ることができれば、馴染みやすくなっていくでしょう。

私はよく、患者さんと関わる時に「決まり文句」のように、話しかけるセリフをあらかじめ考えて準備しておいたりします。
即興で考えると、テンパったりどもったり…上手くいかないんですよね。

それと同じことを、同僚相手にもすればいいのではないでしょうか。

必要なのは、相手と協力して仕事をこなしていくこと。
関わり方も、ビジネスライクで良いのだと思います。

必要なのは、「ほう、れん、そう」

使い古された言葉ですが、職場では「ほうれんそう」が重要だと言われています。

「報告、連絡、相談」ですね。

このさじ加減が、なかなか難しいですよねー…。
「こんなことで相談してこないでよ!」とか言われそうな気がしちゃいますよね。

でも、もうそれは仕方ないです。
割り切ってバシバシ質問・相談しましょう。
質問を先延ばしにすると、もっとややこしい事態に発展します。早めに解決しておきましょう。

「それ、前にも教えたよ!?」
…となる事態を減らすためにも、やっぱりメモは大事です。
教わったことはしっかりとメモを取り、復習をして覚えましょう。
ポケットに入る小さなメモ帳にメモをしてから、後でノートに書き写すのがおススメです。
相談するまでもない些細なことだと思ったら、午前・午後の定期報告と一緒に伝えておくのも良いと思います。

それでも、「なんでもっと早く報告しなかったの?」という事態になることもあるでしょう。
働き始めたばかりのうちは、過剰なほどにこまめな報告にしてから、職場の様子を見ながら調整するのが良いと思います。

自分で自分を癒してあげよう

今日も一日お疲れ様でした。

一日乗り切れただけで、あなたはエライ!

生きてるだけで優勝! そうに違いありません。

家に帰ったら、好きなことをして気分転換するのが幸せな時間ですよね。
ベッドに寝転んで、だらだらとスマホでSNS…
おや、それはあまり良いことでは無いかもしれませんね…。

フルタイムで働いていたら、帰宅して休む時間は、意外と短いです。

ストレスの緩和には、何よりも睡眠が重要と言われています。
ベッドや枕等の睡眠環境を整えるのも大事ですが、一番はやっぱり睡眠時間ですよね。

でもなぜか、疲れた時やストレスたまった時ほど、SNSをダラダラと眺めて夜更かししてしまうんですよね…。
よく、「リベンジ夜更かし」と名付けられているものらしいです。

SNSを禁止と言われると、私もキツイのでそんなことは言いませんが(笑)、時間を区切って睡眠時間を確保するのはとても重要です。

あと、好きなことと言えば、趣味や推し活なんかがおススメですね。

心がときめく何かをしていると、人生の幸福度・充実度は確かに上がっていきます。
それこそが生きる目的、となっている人だっています。
ぜひ、あなたの心がときめくことを空いた時間や休日にやってみましょう。

上司や同僚は、あなたを叱咤激励しますが、それによって自分を責めたり傷つけてしまうことを望んでいるわけではありません。
ただ、仕事上で直して欲しい部分があるだけなんです。

オフの時間は、しっかりと自分を癒して、また元気に働けるようになりましょう。

『世界とは私を攻撃してくるもの?(以下略』のまとめ

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今回の記事のまとめはこちらになります。

  • 世界とは私を攻撃してくるもの?→正解でもあり、不正解でもある
    →世界は自分の理想通りには動いていない
    →誰しも自分自身のことが大事
  • 他人を無理に信用しなくてもいい
    →ニッコリ笑顔で、心には防波堤を
  • 職場は仲良しになるための場所ではない
    →職場の関わりはビジネスライクでOK!
    →仕事はしっかり覚えよう
    →挨拶は大事
  • 必要なのは、「ほう、れん、そう」
    →初めのうちは早めに相談!
    →教わったらメモを取って復習
  • 自分で自分を癒してあげよう
    →睡眠時間は確保しよう!
    →趣味と推し活は大事!

誰しも初めての時期は緊張するものです。
慣れない仕事のストレスとうまく付き合っていきながら、皆様が「自分の居場所」を感じられる働き方ができることを願ってやみません。

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